歳時記|雷乃声発

姫辛夷



雷乃声発(かみなりすなわちこえをはっす)。

七十二候では雷が鳴り始める季節です。神鳴りの一声で春の訪れを知ってすべてのものが目を覚ます・・・そんな季節です。





朝、よく通る道に姫辛夷(ヒメコブシ)の木があります。



ちょうどこの数日で毛皮を脱いで可憐なピンクのツボミが顔を出し、少しずつほころび始めました。白みがかった木肌、渋い抹茶色の毛皮とくすみのある柔らかなピンクの花びらに、辛夷の特徴でお花と一緒に一枚だけ顔を出す小さな若葉の萌葱色がさし色になって・・・

まるで、青空のキャンパス描かれた一枚の絵のようです。



とっても日本らしい美しさを持つお花だと思います。





苗木から育ててみたいな。

そんな風に思ってしまうほど、今一番気に入っているお花です。





いよいよ今日で三月も終わり。

明日からは4月。

ヒメコブシの満開ももうすぐです。



姫辛夷2